口腔内の治療で使用されている製品の設計開発を行っています。 現在、担当している製品はタービンです。タービンとは、切削工具(切削用バー)を空気の力で毎分40万回転させて、歯を切削するものです。切削工具を高速回転させるタービンは、構造や部品を少し変更しただけでも、治療の感覚が異なります。そのため、空気の力を最大限に利用して切削力を向上させつつ、回転時の音が小さくなるように部品一つ一つに気を配りながら設計しています。そして、実際に自分で切削感や音などの使用感を確認しながら、設計した部品に問題がないか、試作を繰り返します。 試作が上手くいかない時もありますが、いつも「先生が治療しやすい」製品開発を心掛けています。
当社の設計開発職は、一つの製品の構想から生産の立ち上げまで一貫して行っています。設計の際に性能を考えることはもちろんですが、製造のことを考えた加工しやすい、組み立てやすい設計をすることも大切です。設計をしていて加工、組立に関して分からない場合があったら、図面や加工品を持って製造現場に足を運びます。口では「今日は忙しいよ」などと言いながらも、時間を作って丁寧に教えてくれます。製造現場が近くにあるので、意見交換をしながら、性能の向上を図って開発を進めることができます。一つの製品を任されることの責任は大きいですが、設計開発・製造といった垣根なく、力を合わせてより良い製品の開発を行う、やりがいのある仕事です。
自分が設計した製品が、実際に歯科医院で使われていることがとても嬉しいです。最初は思うような性能が出ず、失敗を繰り返しながら、何度も何度も試作・検証を行って、製品として販売することができました。苦労してつくった分、その嬉しさは100倍にもなって返ってきました。そして、この経験は次の製品への活力となっています。この嬉しさとこれまでの失敗を生かして、今後も良い製品を出せるように頑張っていきたいと思います。
仕事以外も楽しむために会社のスキー部に参加したり、部署をこえた人たちと飲みに行ったりしています。普段、仕事で会うことのない人たちとも話すことができます。楽しいのでついつい飲み過ぎて次の日がつらいことも…。仕事ではいつも頭ばかり使っているので、休日には、友人とランニングやダーツ、スノ-ボードに行っています。ここぞとばかりに本気で運動するので、次の日は筋肉痛になりますが、充実した日々を過ごしています。